眠気に襲われやすい時間帯

人には体内時計があり、体温や血圧など、さまざまな生理機能はこの体内時計の影響を受けて変化しています。

「眠気」もこの体内時計によって変化し、人の眠気は、2時~5時頃と13時~16時頃にピークを迎えます。

以下の図は、居眠り運転事故の時刻による発生率の変化を示したものです。

運転事故は交通量の多い朝と夕方のラッシュ時に多いのですが、居眠り運転事故はだいたい眠気のピークと一致した2つのピークが見られます。この図は日本の調査結果ですが、世界中で同様の結果が報告されています。

居眠り運転事故の発生率とその時刻(西田、2003)
image: 「居眠り運転事故率」(西田、2003)

 
居眠り運転は死亡事故などの重大事故につながる可能性が高いので、日ごろから眠気のピークを意識し、特に運転が単調になりそうな時は注意しましょう。

眠気を感じたら無理をせず早めの休憩・仮眠を取るようにしましょう。

参考までに、公益財団法人高速道路調査会では、覚醒のためにカフェイン摂取後20分間の仮眠をとることを推奨しています。

 
今回のまとめ:
・人の眠気は、2時~5時頃と13時~16時頃にピークを迎える
・居眠り運転事故の発生率は眠気のピークと一致した2つのピークが見られる
・眠気対策には短時間の仮眠が効果的

image: beppu 別府良亮

パラマウントベッド株式会社
市場開発部
別府良亮

「眠りSCAN」「あたまの健康チェック」の担当者。医療・介護で培った「健康」に関する技術を事故予防に活かすため、本協議会にて活動しています。

 

連載コラム『点呼でウケる!あんサポ 安全・健康小噺』