プロドライバーのための「コンビニグルメ」活用術

プロドライバーの方、コンビニを利用される方が多いのではないでしょうか。近年コンビニグルメが充実し、いつでもどこでも美味しい食べ物にありつける環境にありますよね。

今回は、健康管理も仕事のうちであるプロドライバーさんに、コンビニグルメ選びの際に、是非チェック頂きたいポイントをご紹介します。

それは、「PFC(ピー・エフ・シー)バランス」をチェックすることです。PFCバランスとは、食事のバランスを評価する指標のひとつで、たんぱく質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)といった三大栄養素から構成されているものです。

ポイント1:
まずは、パッケージのどこかに↓のような「栄養成分表示」を確認する。

栄養成分表示 (100g当たり)
エネルギー ○○kcal
たんぱく質 ○○g
脂質 ○○g
炭水化物 ○○g
食塩相当量 ○○g

ポイント2:
栄養成分表示の「エネルギー(kcal)」だけでなく、その下にある「たんぱく質、脂質、炭水化物」の量まで確認する。ここで、PFCバランスをチェックする事が出来ます。

実は、栄養成分表示ではPFCバランスの表示はなく、あくまでも各栄養素の量(g)しか記載がないため、少し頭の中で各栄養素の計算↓が必要になります。

計算式 = 各栄養素(g) ×4※ ÷ エネルギー(kcal) × 100

※脂質の場合は×9

ポイント3:
手に取られたコンビニグルメが、脂質の多いものじゃないか、たんぱく質が少ないものじゃないか、といったバランスをみる。

PFCバランスの目安は 以下となります。

PFCバランスの目安 (中央値)
たんぱく質 16.5%エネルギー
脂質 25%エネルギー
炭水化物 57.5%エネルギー

以上です。1つの商品でPFCバランスがばっちりなものを探すのは難しいので、PFCバランスが良くなるように、商品を組み合わせて購入されると、コンビニグルメでも食事の質がぐんと良くなります。適正なエネルギー量の範囲で組み合わせを考える必要があるので、これまたテクニックが必要です!

一例として、1食500kcal当たりの各栄養素量(g)をご紹介しますので、コンビニグルメを買う際の参考にしてみて下さい。

1食 約500kcal当たりの目安(中央値)
たんぱく質 20.6g
脂質 13.9g
炭水化物 71.9g

ちなみに、血圧の値が気になる…カップ麺をよく食べる…そんな方は、食塩相当量までチェックしてみて下さい。食塩相当量の目標量は、1日8.0g未満(男性の場合)ですので、それに対してどのくらい食塩相当量が占めたグルメか否かを確認することで、より良い選択が出来ます!

外食派の方は、是非こちらのコラムも:
『 中食・外食派必見!「素材」チョイスでメタボ回避を 』(外部サイト:タニタ)

参考文献:
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」(外部サイト:厚生労働省)

image: yukino satsuki

株式会社タニタ
企画開発部 生体科学課 
雪野皐月

管理栄養士として、プロドライバーの皆様に食事調査を行い、効果的かつ簡便な食事支援が出来るよう、日々研究開発に取り組んでいます。食事だけでなく生活習慣全般についての情報を発信していければと思います!

 

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