プロドライバーの健康習慣の徹底
~生活習慣病になると医療費の負担が増える!?~

プロドライバーの皆さんにとって、健康管理はより関心がありますね。

皆さんは、「医療施設によって医療費が違う」と感じたことはありますか?

実際にあった話ですが、糖尿病のプロドライバーさんがかかりつけの診療所で栄養指導を受けていた際「ここは医療費が高いね」とこぼしました。

さて、本当にかかる医療施設により医療費は違うのでしょうか!? 
病院・診療所またベッドの数等によって少し差がありますが、全ての医療行為は点数が決められていて、基本的にはどの診療所(医院、クリニック)に行っても医療費は変わりません。ただし、生活習慣病の方とそうでない方の医療費を比べると、生活習慣病の方の医療費が高くなります。

理由は、生活習慣病といわれる糖尿病や高血圧、脂質異常症は厚生労働大臣が定める特定疾患で、その特定疾患の患者さんに計画的に治療上の管理を行っている場合に算定される点数があるからです。例えば、特定疾患療養管理料(225点)や長期投薬加算(65点)または特定疾患処方管理加算(18点)といわれる点数です。(1点=10円)

つまり生活習慣病になると、これらの加算がつき、一回の医療費はだいたい800円前後(3割負担で計算)高くなります。

そして、生活習慣病になると毎日薬を服用するようになったり、定期的に通院が必要になるので毎月医療費がかかることになります。

プロドライバーさんは生活が不規則になりがちかと思いますが、医療費負担がかさむ生活習慣病にならないために、体内時計を整えてみてはいかがでしょうか。出勤時間がバラバラでも、出勤する前にはバランスの取れた食事を摂り、身体を目覚めさせてから仕事に向かいましょう。

 
参考:
「生活習慣病の怖さとは」(外部サイト:健康マネジメント協会)

image: 小池典子

一般社団法人健康マネジメント協会
管理栄養士 
小池典子

管理栄養士、健康管理士、薬膳インストラクター。医療施設での栄養指導を始め、県職員として県民の健康づくり、短期大学教員として栄養士や調理師の育成に従事。プロドライバーの皆様の健康習慣徹底のため、食事・運動・睡眠などの情報提供をしてまいります。

 

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