2018年度定時総会

安全運行サポーター協議会 2018年度 定時総会を、桜美林大学(東京都渋谷区)にて2018年7月17日に開催致しました。全45会員の内、出席決議者として29会員、総勢63名の会員諸氏にお集まりいただき審議が行われ、全ての議案につき全会一致にて決議及び承認されました。

   日時   2018年7月17日 14時より
   場所   桜美林大学(東京都渋谷区)

特別講演

2018年度定時総会と同日、よりよい安全運行に向け、最新の政策動向と共に安全対策等に関する講演会を開催致しました。

   1. 事業用自動車の安全対策
    国土交通省 自動車局 安全政策課長 吉永隆博氏  
                  代理 安全監理第一係長 川村和久氏
   2. 良質な睡眠とは? 勤務間インターバル、交代制勤務シフト等踏まえて
       公益財団法人大原記念労働科学研究所 慢性疲労研究センター長 佐々木司

image 2018 mtg

 西日本豪雨災害(平成30年7月豪雨)の復旧諸対策の最中、国土交通省安全政策課長 吉永隆博氏に代わって、同課安全監理第一係長 川村和久氏より『事業用自動車の安全対策』と題し、ご講演いただきました。政府の交通安全対策と交通事故の発生状況、また事業用自動車による死亡事故件数が2017年に5年ぶりに前年比増となったことを受けた事故防止対策の徹底、事故再発防止の注意喚起のポイントをはじめ、特に健康起因事故防止にあたって、事例と健康管理の適切な実施の重要性と実施マニュアルについてお話しいただきました。また、6月1日より施行された睡眠に関する旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則の改正、同規則の解釈及び運用について仔細解説いただきました。最後に、安全対策への日々の積み重ねの重要性と共に、安全で安心な自動車交通社会の実現に向けた関係者連携への期待を寄せていただきました。
 続いて、公益財団法人大原記念労働科学研究所 慢性疲労研究センター長 佐々木司より『良質な睡眠とは?勤務間インターバル、交代制勤務シフト等踏まえて』と題しお話し申し上げました。勤務間インターバルの先駆けである改善告示基準(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)の遵守の重要性をはじめ、過労死対策における睡眠の質からのポイント、眠気を生じるリズムと眠りにくい時間帯、勤務間インターバルと睡眠時間による疲労の回復を鑑みた理想的な勤務間インターバルの設定等について解説致しました。
 ネットワーキングの部では、会員の皆様から「体調予報」への期待や、健康管理の重要性、若年層もひきつけるような業界の魅力づくりに向けて等、よりよい輸送環境の実現に向け、北海道から九州まで全国からお集まりいただいた会員諸氏との忌憚のない意見交換の機会とすることができました。